OmegaLand

OmegaLand Trainer Enterprise

OmegaLand Trainer Enterprise とは

OmegaLand Trainer Enterpriseは、OmegaLandアプリケーションをクライアントサーバーのネットワーク環境上で、OmegaLandソフトウェアおよびそのライセンスの管理、アプリケーションの管理、訓練や教育の実行などを柔軟に行えるように、そして使いやすくするために開発された製品です。
OmegaLand Trainer Enterpriseでは、システム上で動作する複数のアプリケーションを1台のサーバーで管理することができます。OmegaLandとアプリケーションをインストールした単独の訓練システムと比較して、クライアントパソコンの役割を柔軟に構成して訓練や教育を実行できます。

管理者が事前にブラウザから利用可能なアプリケーションやシナリオとそのユーザー(インストラクタやトレーニー)を割り当てることができます。割り当てられたユーザーは、クライアントからWebブラウザで選択することで、指定したシナリオに従って各パソコンでアプリケーションが動作します。クライアント側では、初回、もしくは、バージョンアップが必要な場合は自動でOmegaLandのインストールやアプリケーションのコピーが行われます。このため、各クライアントでのインストールなどのメンテナンス作業が容易になります。

管理機能として、各ユーザーの役割(システム管理者、インストラクタ、トレーニ)の割り振りや、各ユーザーの訓練記録の管理、グループの構成など豊富な機能が装備されています。また、理解度確認のためのクイズの登録などもでき、その合否判定なども訓練と合わせて利用可能です。

利用形態

OmegaLand Trainer Enterpriseは、次のような利用をされるお客様に適しています。

  • OmegaLandでエミュレーションDCS型のアプリケーションを利用している
  • ユーザーによる自習、複数のユーザーによる共同訓練、インストラクタ主導の集団訓練などの複数のシナリオがある
  • 社内のネットワークに接続されたパソコンを組み合わせて、幅広い訓練・教育の学習スタイルで利用したい
  • 国内に複数の事業所があり、共通の訓練環境を構築したい
  • ユーザーの利用状況の確認や訓練履歴を管理したい

様々な利用シーンに適したグループの構成を行えます。

機能一覧

OmegaLand Trainer Enterprise版に提供される機能とその概要です。

機能名機能概要主な利用シーン
利用者管理利用者の登録や役(トレーニ、インストラクタ、システム管理者など)の割り付けができます。講師担当者にシナリオを割り当てられる権限を付与したい。
訓練グループ定義課単位や研修グループの単位で、利用者をグループに登録できます。さらに、そのグループごとに利用するアプリケーションを割り付けることができます。製造課Aに利用者の登録を行い、アプリケーションXを使った訓練を受講させたい。
訓練履歴ユーザーが訓練した際の操作内容や時刻、結果などが記録されます。インストラクタがトレーニの訓練結果を確認したい場合に、その内容を閲覧したい。
アプリケーションと
シナリオ登録
アプリケーションとそのシナリオをグループ化し、階層構造で選択するように構成できます。
各シナリオにはタイトル設定、写真やアイコンイメージ割り当てのほか、重要指定ができます。
学習者のレベルや専門分野に応じて分け、教材をグループ化して内容を画像で分かり易く表示したい。
重要な教材を重要グループとして分かりやすくしたい
評価アプリケーションに含まれるシナリオによっては、評価基準が組み込まれており、トレーニの操作内容を評価します。トレーニが自己学習を行い、その内容を自動で評価した結果を見たい。
レポート生成訓練状況やアプリケーション内で使用しているパラメータなどをレポートとして生成することができます。訓練結果をトレーニと一緒にレビューするためにレポートを出力したい。
受講状況
モニタリング
インストラクタが、トレーニの訓練状況をトレンド画面やイベント画面を使って把握することができます。講師が各ユーザーの操作内容を目の前のパソコンから確認したい。
クイズと採点教材に関連した選択肢問題やキーワード入力問題を複数用意し制限時間内で採点し、分野別のスコア表示や合否判定ができます。参加者の関連分野の事前知識を確認したい、受講者の学習後の理解度を確認したい。
アプリケーション
自動更新
サーバーに最新版のアプリケーションがアップロードされた状態で、クライアントPCから最新版のアプリケーションを選択すると、自動でダウンロードが行われます。訓練内容の改善に伴い、アプリケーションが更新されたので、最新版を利用したい。
サービス

OmegaLand Trainer Enterpriseにご用意しているサービスです。
これらのサービスは、Enterpriseシステムの保守およびアプリケーションごとのライセンスの中でご提供されます。

サービス名サービス内容
OmegaLand Trainer Enterprise
サーバー接続設定サービス
お客様の組織内ネットワークにOmegaLand Trainer Enterpriseを設置するにあたり、お客様に代わり、IT部門の担当者とお打ち合わせを行い、セキュリティの設定やサーバー・クライアント間の通信方法の設定変更など行うサービスです。
OmegaLand Trainer Enterprise
サーバー設置サービス
OmegaLand Trainer Enterpriseサーバーを組織内ネットワークに接続するための設置サービスです。保守契約に含まれており、3年に一度、OmegaLandのバージョンアップや最新シミュレーターへの更新を実施します。
OmegaLand Trainer Enterprise
サーバー設定変更サービス
社内のネットワーク環境の変更に伴う既存OmegaLand Trainer Enterpriseサーバーの設定変更や、クライアントPCの増設に伴うOmegaLand Trainer Enterpriseサーバーの追加に伴う設定を行います。
クライアントPC設置サービス OmegaLand Trainer Enterpriseを導入後、新たにクライアントPCを増やしたい場合に、お客様に代わり、追加するPC上でシミュレーターが動作するために必要な設定変更を行い、動作の確認を行います。

* 提供されるサービスは、国や地域によって異なる場合があります。

システム要件
ハードウェア
RAM 4GB以上
ストレージ 2GB 以上の空き容量
※インストールするアプリケーションの数や容量によります
CD-ROMドライブ インストールに必要
キーボード、マウス 下記OS で使用可能なもの
クライアントPCのみの追加要件
モニター 解像度1280×1024ドット以上
グラフィックカード DirectX 9 相当 の GPU で下記をサポートしていること
 - WDDM (Windows Driver Display Model) ドライバ
 - ピクセルシェーダー 2.0
 - 32ビット/ピクセル
 - 128MB グラフィックスメモリ
音声出力機器 サウンドボード、スピーカー

ソフトウェア
クライアントPC
OS Microsoft Windows 11 Pro
Microsoft Windows 10 Pro (64bit)
Microsoft Windows 10 Enterprise 2021 LTSC (64bit)
Microsoft Windows 10 Enterprise 2019 LTSC (64bit)
Microsoft Windows 10 Enterprise 2016 LTSB (64bit)
※ いずれも WOW64環境でのサポートとなります
ウェブブラウザ Microsoft Edge
Google Chrome
ランタイム環境 Microsoft .NET Framework 4.7.2
Microsoft Excel Excel 2019 / Excel 2016
※システム管理者が実行状況を確認する際に使用します
サーバーPC
OS Microsoft Windows Server 2022 Standard
Microsoft Windows Server 2019 Standard
Microsoft Windows Server 2016 Standard
ランタイム環境 Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable (64bit)
Microsoft .NET Core 6