VM-EQUATRAN 例題
VM-EQUATRANは多様なレベルのモデルを扱えます。 たとえば、複数のユニットで単に計算結果を受け渡す場合、プロセスで物質収支計算のみを行う場合、物性計算を取り入れて物質収支・熱収支を考える場合などです。 ここではそれらを具体的な例でご紹介します。
プロセスの概念設計を想定した例として、アンモニア製造のプロセスの定常計算を考えます。 登場する装置は反応器と分離器のみというもっとも簡単なものです。 総モル流量、モル組成を伝達するストリームを使った例となります。
ダイナミックシミュレーションの例として、ジャケット付きバッチ反応器の運転を取り上げます。 ユニットとしては、反応器、ジャケット、PID制御器を考え、データの受け渡しには信号線を使います。 また、バッチプロセスには運転シーケンスが付き物ですが、自動操作の機能を使って実現します。
「アンモニア製造プロセス」の例題に比べ、熱収支やフラッシュ計算を取り入れた、より精密な定常状態シミュレーションです。 ストリームによるデータの受け渡しには、総モル流量F、モル組成x のほかに、温度T、圧力P も考慮しています。 また、物性計算では各成分に対する物性値を標準物性ライブラリから読み込んで利用、エンタルピ計算やフラッシュ計算に物性計算関数を利用しました。
(注)標準物性ライブラリや物性計算関数を使うためには、物性計算オプションが必要です。
くわしくは、【 VM-EQUATRAN 例題集 】 をご覧ください。
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