サポート

OmegaLand V3.1 情報

OmegaLand V3.1 の 特長

ユーザーインターフェイスを刷新して使いやすさを向上

OmegaLand V3.1では、最新のUIトレンドを取り入れ、使いやすく直感的なエンジニアリング画面を提供します。また、これまで機能モジュールごとに定義していたモデル定義の内容を、新たに導入されたメインUIと呼ばれるOmegaLandのシミュレータ管理画面から一括で管理、編集できます。また、それぞれの機能ごとのモデル定義編集画面についても、操作感の統一をはかることで使いやすさを向上しました。

メインUI

モデル機能のPFD画面は、これまでの単独画面(単一のプロセス、単一のページ)表示から、複数のプロセス画面の複数のページを同時に表示できるようになりました。シミュレーション時に監視するモデル画面の切り替え時間がほとんどなくなり、モデルチューニングの効率向上が期待できます。

モデル機能画面
実行時編集機能により、エンジニアリング効率を飛躍的に向上

V2.7までのシミュレータ構築・実行は、機能モジュールごとに作成されたモデル定義を、EXECに集約して実行するという手順でした。 モデル定義を変更する場合は、EXECで実行したシミュレータを一旦終了させてから機能モジュールの画面に戻って行う必要がありました。

V3.1では、編集・実行と言った「モード」の概念を取り払い、シミュレータが起動状態でも、休止することでいつでもモデルの編集が可能となりました。これはモデル機能(Visual Modeler)だけでなく、データベースや外部のサブシステムと接続するコネクションなどの機能についても同様です。メインUIから起動された各機能は、任意に変更のための切り離しあるいは実行のための繋ぎこみが可能です。OmegaLand V3.1の実行時編集機能により、エンジニアリング効率は飛躍的に向上します。

実行時編集
旧バージョンからのエンジニアリングの高い継続性を維持

V2.7で構築されたシミュレータは、プロジェクトコンバータによって容易にV3.1で利用可能なものに変換されます。また、V2.7で構築されたモデルは、ほとんどすべてがV3.1でも同様のシミュレーションとして実行されます。

プロジェクトコンバータ

※1:V2.7で利用可能だったVIEWモジュールは、V3.1ではサポートされません。

その他の機能拡張

OmegaLand V3.1では、その他の機能についてもそれぞれ機能拡張が行われています。

これまでVisual Modelerの各プロセス内でクローズしていた監視機能は、OmegaLand全体で利用可能となりました。トレンド画面、ストリームテーブル(※2)、監視パネルはいずれも複数のモデルプロセスの値を同時に監視できます。トレンドや監視パネルはモデル機能(Visual Modeler)だけでなく、データベースなどの他の機能の値も同じ画面で同時に扱うことができます。トレンド画面には、複数のトレンドを貼り付けてまとめて扱うことのできるパネル機能が追加されました。これらのモニター機能の拡張も、エンジニアリング効率の向上に貢献することでしょう。※2 ストリームテーブルはVisual Modelerのストリームのみ扱うことができます。

モニター機能

Visual Modelerのパラメータ設定画面では、ポンプなどのパフォーマンスカーブやバルブの特性曲線、蒸留塔内の温度や組成などのプロファイルなどをグラフ表示する機能が追加されています。また、表示モードとして「エンジニア」、「オペレータ」、「インストラクタ」の3つを切り替えることができ、それぞれのモードに応じて表示される画面が変更されます(一部対応していないユニットがあります)。

     

グラフィック機能では、オペレーションガイド機能の追加や、従来のOmegaLandコントロールに対する個別の機能追加などの拡張、グラフィックランタイム画面のカスタマイズ機能などが行われています。

インストラクタ機能では、訓練全体の状況が一目でわかるサマリー画面が追加されました。また、マルファンクションや評価などについても機能拡張が行われています。

V3.1では、分散シミュレーションの構築が容易になりました。分散に使用するPCの構成やどのPCでどの機能を起動するかといった定義をメインUIですべて行うことができます。分散実行を指定したモデルも、ローカルPCでの実行と同様に、メインUIから簡単に起動や停止することができます。