第10回 OmegaLand ユーザー会 開催報告
運転訓練シミュレータを起点としたシミュレーション技術のさらなる発展
~ スマートオペレーション実現に向けた現場活用と継続的な価値創出 ~
これまで運転訓練シミュレータとしてご利用頂いていますダイナミックシミュレータは、現在、その適用範囲を大きく広げ、運転支援、設備保全、プロセス最適化など、スマートオペレーション実現に向けた中核技術として、ますます注目を集めています。
実際の運転現場におけるシミュレーション技術の活用状況として、プロセス改革や運転効率の向上といった具体的な成果を生み出しており、投資していただいたモデル資産を効果的、かつ継続的にご利用いただいております。
例えば、AIを活用した高度な意思決定支援技術との連携にて、迅速かつ的確な意思決定のサポートにより、現場の運転員が直面する複雑な課題に最適な解決策を提示できるようになっています。さらに、再生可能エネルギーをシミュレーションする機能の充実により、カーボンニュートラルの達成、発電効率の向上、エネルギー需給バランスの最適化といった重要課題への貢献にも期待されています。
本ユーザー会では、構築したシミュレーションモデルが単なる訓練用途にとどまらず、広範な業務課題に対応できる応用事例を紹介し、貴社のスマートオペレーションの高度化にさらに貢献できること、加えてパートナー企業様との連携強化を通じて、よりきめ細やかに新たな価値創造を支援できることをお伝えしました。
弊社からはOmegaLandに関する最新情報も併せてご提供いたしました。
- ■ 対象 :
- 弊社OmegaLand製品のユーザー様 または 弊社製品の導入を検討されているお客様
- ■ 日時 :
- 2025年9月16日(火) 13:00~17:50 (18:00~20:00 懇親会)
- ■ 場所 :
- 東京コンファレンスセンター・品川 5階大ホールA
- ■ 募集人数 :
- 100名
- ■ 参加費 :
- 無料
- ■ 参加申込 :
- 事前登録制
講演内容
[招待講演] 気象ビッグデータを活用したプロセス設計の可能性 - 再生可能エネルギー用 OmegaLand カスタムユニット開発の事例 -
長岡工業高等専門学校 物質工学科 エネルギープロセス研究室 准教授/博士(工学)
熱海 良輔 先生
再生可能エネルギー製造・利用プロセスを設計するためには、気象変化に伴う発電量の変動を考慮する必要がある。しかしながら、現在のプロセスシミュレータは、気象ビッグデータを直接扱うことは困難である。長岡高専では、オメガシミュレーションと共同で気象ビッグデータを活用可能なプロセスシミュレーションモデルを開発し、プロセスシミュレータで利用可能なプロセスユニットを開発・実装した。今回開発したプロセスユニットは、風況または日射量ビッグデータを活用可能であり、水電解水素製造プロセス等と接続して水素キャリア製造プロセス等の設計に応用可能である。講演ではこうしたプロセスシミュレータの事例や再エネプロセスの現状について紹介する。
[招待講演] プロセス安全の高度化に向けて
製造現場では,危険性への意識・知識が不足,プロセスプラントの老朽化が進むなどして,今後,重大事故が発生するリスクは増大するおそれがある。重大事故を未然に防止するためには,明確かつ透明性のある技術的な根拠をもったリスク低減を実施するプロセス安全の高度化が強く求められている。プロセス安全の高度化に向けて,リスクアセスメントの動向を示し,高度安全技術の一部を紹介するとともに現状の課題と今後の展望について述べる。
[ユーザー事例] ミラープラントと強化学習 AI を用いた非定常状態のプラント最適運転支援
当社は、プラントを運転する上で最もベテランのノウハウや人手を要する非定常作業の自動・最適化運転技術の開発を、産総研、日本電気(株)、(株)オメガシミュレーションと共同で進めている。24年7月、大阪の大型ボイラープラントでミラープラントと強化学習AIを用いたスタートアップ操作に初めて成功した。本発表では、現場の立場から見た、本技術の有用性と将来の展望について報告する。
[ユーザー事例] 東電設計におけるダイナミックシミュレータの活用事例
2000年にLNG受入基地の増設設計においてVisual Modelerを採用し、ダイナミックシミュレータをエンジニアリングツールとして数々のプロジェクトに適用してきた。近年は、エンジニアリングツールとしてだけでなく活用の場を広げてきている。 今回はそのいくつかの例と、今後の展望を紹介する。
[ユーザー事例] モデルプラントとシミュレータを導入した計装・制御の基礎研修のご紹介
当社 広島テクニカルセンターで開催している「初級計装エンジニアリング研修」は、“PID制御を楽しく学習”を合い言葉に、年間約80名の方が受講されている。本研修では、座学だけではイメージしにくい信号の流れやフィードバック制御の考え方を、実際の計装機器とDCSで操作できるモデルプラントを活用して学習する。これにより、計装初心者の方でも、知識と実体験を同時に得られる研修を目指している。
今回は、本研修に導入したシミュレータの活用状況と、今後の展望について紹介する。
横河電機との共催など
SBP&OTSユーザーミーティング (2008年1月24日 開催:横河電機と共催)
SBPユーザーミーティング (2008年11月6日 開催:横河電機主催)
ユーザー会一覧
過去のユーザー会は以下からご確認ください。