= Excelアドイン実地例 : カーブフィッティング(Antoine式による蒸気圧の近似) =
エタノールの蒸気圧データが 図のように測定されており、 これを Antoine式へ あてはめ Antoine パラメータ A、B、C を求めることにします。 ただし、 1atm での沸点を 必ず通るようにします。
事前に圧力を mmHg に変換しておきます。
この問題では、 題意よりつぎの式が成立していなくてはなりません。
ここで、 tbは1[atm] における 沸点(78.4[℃])です。
決定すべきパラメータは A、B、C の3つですが、 上式より1つは他の2つから求めることができます。
そこで、 ここでは2つのパラメータ A、B を最小2乗法計算をして決定することにします。
求まったパラメータを使って計算した値を 、 実測データを
とすると、 各々対数をとった値の残差平方和は次のようになります。
(i = 1,2,…,N)
図のようにソーステキストを作成します。
Excel のメニューから Excel アドイン を起動します。
この EQUATRAN のウィンドウのメニューから[ツール]-[入出力データ作成]を実行すると、 別のシートに入出力変数を列挙したシートが自動的にできあがります。
「I/O」が入力(I)となっている変数に実測値の温度と圧力をコピーします。
EQUATRAN ウィンドウ上で「ラン」ボタンをクリックすると、 入出力データの出力(O)に計算結果が出力されます。
求まった A、B、C、pcal を はじめのシートに コピーします。
これをグラフ化して評価してみます。
片対数グラフ になっていることに 注意してください。
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