Educator

OmegaLand Educator の特長

プロセスの挙動を忠実に再現

OmegaLand Educatorは、化学工学に基づく厳密な物理モデルを使ったダイナミックシミュレータを使用しているため、バルブの開度に応じて影響を受けるプロセスの流量、圧力、温度の変化を忠実に再現します。そのため、現場のプロセスの挙動をグラフィカルにわかりやすい環境で学習することができます。

高い学習効果があがる仕組み

OmegaLand Educatorが提供する学習環境は高い学習効果が得られるように、全てのアプリケーションが“理解ー体験ー確認”を行えるように設計されています。そのため、各アプリケーションには、学習テーマに応じた講師のための教材や副教材、受講者のためのワークブック、シミュレータを通じて体験しながらの学習項目、シミュレータを利用して理解度の確認が行える演習が用意されています。

  • 理解---講師や自己学習による理論の理解
  • 体験---シミュレータを使った演習による体験
  • 確認---シミュレータを使った理解度の確認
原理・原則の習得から単位操作の体得までカバー

OmegaLand Educatorのシミュレータは、原理・原則の習得を目指す「動作原理編」と、単位操作の体得を目的とした「基礎ユニット編」から構成されています。
「動作原理編」では、製造現場の機器とその基本操作を通じて、現場の違いに依存しないプロセス原理や機器の基本操作の習得から、現場を想定した機器の組合せの操作を通じて、プロセスの状況に応じた対応力の習得ができます。「基礎ユニット編」では、汎用的なプロセスユニットを題材にして基本的なプラントの運転操作を体得することができます。

異常原因の究明

プラント運転の本質は、プラントの設備の意味を考え、その背後にある「原理」や「原則」を理解し、さらに現実にプラントで発生する多様な課題に対処できる技量を習得することと言えます。 OmegaLand Educatorの「基礎ユニット編」では、実際の機器で起こり得る代表的な異常を発生させられるため、プロセスの挙動を基に、問題把握→予想→観察→行動→考察の一連の思考、いわゆる「科学的な思考」から異常原因の究明を行う力を身につけられます。


様々な学習スタイルに対応
学習スタイルに応じた環境

OmegaLand Educatorは、様々な学習スタイルに対応ができるようにシステムが構築されています。特にネットワーク版では受講者の登録、受講項目の割当て、受講履歴や受講結果などを管理することができるため、教育カリキュラムを効率良く構築することが可能となります。

●講師先導による集合学習
受講者は各々がシミュレータを操作できます。また複数の受講者による協調した操作も可能です。講師のモニター画面からは、受講者全員の操作内容を把握することができます。
●個人のペースで学習
受講者は、学習したい実習項目を選択して、自己学習が行えます。
●サポートを受けた個人学習
教育担当者は遠隔地から受講者の操作内容を確認でき、メッセージによる学習補助が可能です。
●チームによる学習
受講者は、集合学習の前などに計器室の仲間と一緒に予習、復習が可能です。

機能一覧

機能 機能概要
初期状態の読込 学習の開始時に、学習テーマに応じたシミュレータの開始状態を初期状態と呼びます。
その初期状態をシミュレータに読み込む機能です。
開始/休止 シミュレータを開始したり、一時中断したりすることができます。
タイムスケール変更 シミュレーションの実行スピードを1/8、1/4、1/2、2、4、8倍などに変更できます。
スナップショット
ステップバック
学習途中の状態を一時的にメモリへ保存することができます。(スナップショット)
必要に応じてその状態を復元することができます。(ステップバック)
これにより、同じ状態に立ち戻って学習を繰り返すことができます。 また、スナップショットで切り取った状態を初期状態として保存※できます。
リプレイ評価※ 学習を終えた後に、行った操作をそのまま再現できる機能です。講師が受講者と共に学習内容を振り返ることができます。
シナリオ選択※ 学習テーマに応じて、事前に設定されている一連の操作(シナリオ)を選択できます。
ユーザー管理※ 起動できるアプリケーションや受講できるシナリオ毎に、受講者や講師を割り当てることができます。
履歴参照※ 学習履歴(シナリオの受講履歴、操作内容、評価結果等)を参照できます。管理者は受講者全員の学習履歴が参照できます。講師は担当した学習履歴が、また、受講者は自分が受講した学習履歴を参照することができます。
合格証発行※ 受講したシナリオに合否判定が設定されていると、合格証の発行、印刷、保存をすることができます。
遠隔利用※ システムの使用者として割り当てられていれば、サーバーに接続できるパソコンのブラウザ経由で学習履歴や受講できるシナリオにアクセスすることができます。インストラクターは受講者が遠隔であっても操作内容や学習履歴を参照でき、シミュレータの状態の変更や操作を遠隔から行うことができます。

※ネットワーク版でのみ利用できる機能です。


教育コース

OmegaLand Educatorを利用して効率よく講義を実施できるよう、また、独自のカリキュラムを構築できるようにお客様の講師向け教育コースやシステム管理に必要な知識を習得できる教育コースをご用意しています。全てのコースは、クラスルーム形式で行われ、講義と体験型ワークショップによってOmegaLand Educatorに関する知識を習得できます。